TOEICは昔に比べて難しくなっているという話しを聞くけど、本当か知りたいという方のためにこの記事を書きました。
本記事の内容
この記事を書いているTOEIC855.comの管理者は、TOEICが出題形式を変更した2016年の前からTOEICを受けています。
2016年以前を「旧形式」、2016以降を「新形式」というように呼ばれていますが、両方の形式を受験した経験から、TOEICが難しくなったのか解説します。
ちなみにTOEIC855.comの管理者は、「新形式」になってから855点をとりました。
TOEICは難しくなりました。
とはいえ、それは小手先のテクニックが通じなくなった、という意味です。
英語の内容が難しくなったわけではありません。
「旧形式」のときは、TOEIC特有のコツさえ意識すればある程度の点数をとれる、と言われていました。
例えば、問題に"Do ... ?"で始まる疑問文があれば、選択肢から"Yes"か"No"で始まる解答に絞り込めば良い、などと言われていました。
ですが「新形式」になってからは、そのような単純な問題はありません。
全体的に問題の意図を理解しなければ解けないような内容が多くなっています。
例えば、TOEICの公式サイトにはサンプル問題が掲載されているのですが、Part2のNo.9の設問は、"Are you ...?"で始まる質問ですが、解答の選択肢には"Yes"や"No"で始まるものはありません。
学校の英語の勉強しかしてこなかった方にとっては、「Are youで聞かれたら、YesかNoで答えるのでは?」と思うかもしれません。
でも先程のサンプル問題を聞くとわかりますが、「打ち合わせに車で行くの?」と聞かれて「乗る?」と答えているだけです。日本語でもこの会話に違和感はないと思います。
逆に「はい、私は打ち合わせに車で行きます。」と答えられたら、意味は通じますが、普段そのような会話はしないと思いませんか。
つまり、「小手先のテクニックが通じなくなった」から、「TOEICは難しくなった」と言われているだけなのです。
先程のサンプル問題も、大した会話はしてませんよね。
ですので、TOEICは難しくなったかといえば、「難しくなった」のですが、より実際の英語に近い内容になっただけなのです。
TOEICのスコアが評価されるのも、そのような点が評価されているからなのです。
TOEICの勉強をするときも「難しくなって大変だ」とは思わずに、「少しでも高いスコアをとれば、本当の英語力を評価される」と前向きな考えて取り組みましょう。